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大会長挨拶


大会長 鈴川 雅彦

 歯周病は細菌の感染と生体防御の結果、歯周組織は障害を受け歯の喪失に繋がる疾患です。多くの罹患率を示す歯周病の治療は、歯科医師、歯科衛生士が担当し、そして患者の日々のセルフケアが重要とされています。
歯周病治療を業とする歯科医療側は、今まで歯や歯周組織を健康にすることを目標とし、それが達成されることでお口の健康が維持でき、患者の生活の質が担保されると考えてきました。もちろんそれは今でも変わってはおりません。1990年代に、歯周病は全身に影響する可能性があることが囁かれ、大規模な疫学調査や基礎研究の結果から、歯科医療従事者は単なる歯周組織の改善に尽くすだけでなく、全身の健康状態に関与する因子として歯周病治療が存在すると、従来とは違った立場で臨床判断を求められるようになってきました。現在進行形で私たち歯科医療従事者に求められることは、今まで以上に医科歯科連携を進めなければなりません。しかしながら、医科歯科連携の重要性が叫ばれながらもなかなかその成果が実感できないのも事実であります。
広島での年次大会では、歯周病を炎症と捉え、その炎症が全身に波及することにより引き起こされると考えられる慢性疾患を中心に、その病態や治療の進め方、また医科的、歯科的診断や治療を融合させ、今までとは違った角度で歯周病を捉える絶好の機会となるようプログラム編成を行いました。医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士らによる合同講演に期待して頂くとともに、医科歯科連携に必要なキーワードがこの大会を通じて明確になることを心より期待しております。

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